2ペンスの希望

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小川映画 続き

昨日の続き、少し補足する。
大向こうを意識した隠れもなきメインストリーム・大上段映画が、大きな影響をもたらす「一級河川」映画だとするなら、あまり知られないがそれなりに愛され、ささやかながら豊かな恵みを与えるマイナーポエット、それが「小川」映画だ。
川島も市川も岡本も加藤も増村も三隅も入る。隅っこで照れながら、手を抜かず、営々と手を動かし続けた結果生まれた映画、そんな映画だ。清順も相米もそうだった。そう思ってる。彼らはきっとオリンピック代表選手になんか選ばれたくなかった筈なのだ。