2ペンスの希望

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贅沢な不満だが:見えるものしか映っていない‥

ネット散策していたら、YouTubeで、映画監督 塚本晋也SONYスマホXPERIA 1”で映画館 高田世界館を撮った画像に出逢った。


『現存する日本最古級の映画館』映画監督 塚本晋也氏がXperia 1で撮影

画質は綺麗だ。ただ贅沢な不満、無いものねだりを承知でいえば、「見えるものしか映っていない。見えないものには届いていない」。たかが一企業の製品プロモーション映像に大人げない物言いで恐縮だが、「映画は作り易くなったその分、倍増して、作り難くもなっている」という拙管理人の基本認識を踏まえると、黙っていられないで失禁した。失礼。

おなじYouTube塚本晋也監督のインタビュー動画もアップされているので、ご興味の向きはどうぞ ⇓


『塚本晋也 meets Xperia 1』映画監督 塚本晋也氏が語るXperia 1

映画は、「アイデア」×「世の中の動き」×「現実的なシステム」の三つの掛け算で作られるという主張は、当たり前のことしか言っていないが嘘ではない。このバランスが上手くいかなければ、コトは起きない。起こせない。悩ましい限りだが、いつの時代も変わらないとすれば、ことさらに落ち込む必要は無いのだろう。

「見えるものしか写せないカメラで、どう見えないものを描くか」そのために作り手たちは汗を流し、受け手たちは固唾を飲んで目を見張る。それが映画の不変の(普遍の)醍醐味だ。