昔々、南海ホークスというプロ野球球団があった。(1947~1988 今の福岡ソフトバンクホークスに連なる)シンボルマイクをデザインしたのは、今竹七郎。
近鉄バファローズというチームもあった。(1949~2004 今のオリックス・バファローズに連なる)そのシンボルマーク。
こちらのデザインは、かの岡本太郎。デザインの洗練度、好き嫌い‥、評価は人それぞれだろう。それは良い。けど、知名度の差は歴然だろう。ためしにグーグルで検索してみた。「岡本太郎」では298万件がヒットする。対して「今竹七郎」は24.2万件と1/12だった。かたや世界的アーティスト、一方は関西で活動した宣伝美術デザイナー。その差は妥当だとする向きもおられよう。ただ、これは見たことがおありだろう。
これも御存じだろう。
こちらも同じ。
関西の方ならこれもお馴染みかも。
どれも皆、今竹七郎のデザインだ。
[以下は、不要な( & 不用意な)恨み節 ]
その昔、劇映画の監督は一段偉くて、記録映画やPR映画の監督はそれほどではなく軽視される風潮があった。「一つ一つの映画に出来不出来はあっても、ジャンルに優劣はない。同じく映画だ。有名か無名かに関わりなく、対等にわたりあってもいいんじゃないか」そう息巻いてきた。大作家・有名性だけが評価される傾向は寂しく貧しい。その思いは今も変わらない。