2ペンスの希望

映画言論活動中です

鷹と猛牛

昔々、南海ホークスというプロ野球球団があった。(1947~1988 今の福岡ソフトバンクホークスに連なる)シンボルマイクをデザインしたのは、今竹七郎

f:id:kobe-yama:20210508172059j:plain

近鉄バファローズというチームもあった。(1949~2004 今のオリックス・バファローズに連なる)そのシンボルマーク。

f:id:kobe-yama:20210508172841j:plain

こちらのデザインは、かの岡本太郎。デザインの洗練度、好き嫌い‥、評価は人それぞれだろう。それは良い。けど、知名度の差は歴然だろう。ためしにグーグルで検索してみた。「岡本太郎」では298万件がヒットする。対して「今竹七郎」は24.2万件と1/12だった。かたや世界的アーティスト、一方は関西で活動した宣伝美術デザイナー。その差は妥当だとする向きもおられよう。ただ、これは見たことがおありだろう。

f:id:kobe-yama:20210508181115j:plain

これも御存じだろう。

f:id:kobe-yama:20210508181323j:plain

こちらも同じ。

f:id:kobe-yama:20210508181414j:plain

関西の方ならこれもお馴染みかも。

f:id:kobe-yama:20210508181732j:plain

どれも皆、今竹七郎のデザインだ。

 

[以下は、不要な( & 不用意な)恨み節 ]

その昔、劇映画の監督は一段偉くて、記録映画やPR映画の監督はそれほどではなく軽視される風潮があった。「一つ一つの映画に出来不出来はあっても、ジャンルに優劣はない。同じく映画だ。有名か無名かに関わりなく、対等にわたりあってもいいんじゃないか」そう息巻いてきた。大作家・有名性だけが評価される傾向は寂しく貧しい。その思いは今も変わらない。