2ペンスの希望

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『仕事と人生に効く教養としての映画』

伊藤弘了さんの本『仕事と人生に効く教養としての映画』【2021.7.28 PHP研究所 刊】を読んでいる。

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三宅香帆さんの「名作小説を面白く読む」ナビ本と同じく、「映画の見方を指南してその世界に引きずり込む教則・教唆本だ。この著者さん、どうやら御専門は小津安二郎研究のようだが、ビジネス書・実用書 仕様のタイトルネーミングと表紙の装幀デザインは、出版社の戦略なのか、著者の意向なのか、古い映画ファンには、何だかなぁという気もする。三宅本ともども、結構売れているようなので、外野がとやかく言う筋合いなんてないのだけど、「映画は実利・実務に効く」なんて煽り文句には正直ホントかいなと思ってしまった。

中身は結構真面目至極マット―なのに、包装紙をこれほどやつさないと売れないのだろうか‥トホホ。