2ペンスの希望

映画言論活動中です

教訓 その弐 現場を再考・再興せよ。

教訓その弐は、「 現場を再考・再興せよ。いまここを大切に!飛翔するために根をおろせ。」

思えば、何もかもが横並び、古典も新作も一緒くた。加えて、あらゆるものがリモートでどんどん事が済む時代になってしまった。映画作りも例外ではない。イマココの「現場」はますます痩せて、水っぽくなって、枯れていく。悲しい。哀しい。現場はときにうっとおしくまどろっこしい場所でもある。古参がのさばり、先輩風を吹かせる。理不尽が幅を利かせ、パワハラも潜む。けれど、現場がなければ何も生まれない、始まらない。失ってはいけない。逃げ出してもいけない。現場に根を張り、根を下ろせ、飛翔するために。

現場こそ最高とはとても言えないけれど、現場の「細孔から採光する」ほかは無いのだ。いつの時代もすべての栄養は「現場」に埋まっている。力士なら土俵に、アスリートならフィールドに、プレイヤーはスタジアム・ステージに、‥‥。ではさて「映画の現場」は今何処にあるのだろう? もちろん撮影現場だけが現場なんじゃない。映画の現場とは? 胸に手を当てて、しっかり深くそれぞれに考えてみて欲しい。

 

f:id:kobe-yama:20211006103215j:plain



現場:この厳しく甘く汚く豊かなもの。

「現場を再考・再興せよ。飛翔するために根をおろせ。」今日の教訓はコレ。