2ペンスの希望

映画言論活動中です

新しい"観客"をどうつくるか

映画を作りたい奴なんてほっといてもいっぱい出て来る。映画を見たい人、見る人、見る力をどう生み育てるか、その方が百万倍 重要だ。

f:id:kobe-yama:20211214100743j:plain

SNS、ネット配信が広がる中、「映画の観せ方を考える時期に来ている」と語る映画館関係者の問題意識、興行界の危機意識は切実だ。ミニシアターの客層・会員の高齢化、老衰‥。"観客"という言葉のそぐわなさ、再検討‥。映画にはまる十代二十代の若い世代をどう作るか。

f:id:kobe-yama:20140802114655j:plain

映画にどっぷり浸った経験のある人がどんどん亡くなり、減っている

昔の映画のことを知っている人士が、映画の特質=映画の「品」と「質」をうまく伝えて行くことが出来れば何がしかの刺激・ヒントになるのではないか。何より「バトンを繋ぐこと」が出来れば有り難い。

よく作られた映画は「練り製品」であり「缶詰」である。古びることなく後代の人も作られた時そのままに賞翫できる。それが映画の強味だ。

「何かを作り残すってのは凄いこと」であり、「その何かを伝えて行くってことも凄いこと」なのだ。

映画の消費者ではなく、映画の堪能耽溺者を数多く作り出し育てるためには、品と質の備わったこれまでの良品・栄養のある品をたくさん摂取して

見る力を養うしかないと強く思う。

何?そんなの映画中毒者(ジャンキー)の妄想・暴走・物騒ですって。

滅相もない。管理人は、至って真剣・本気モードだ。だって、

時代に動かされ、動かすのは、いつだって多数無数の"観客"なのだから。

現存の映画評論家・コメンテーター・ライター諸氏、映画研究学徒は全員"先行する映画観客"として、新世代"観客"の育成・涵養に努めるべし!

一から、というより、零からスタートせよ。