映画を作りたい奴なんてほっといてもいっぱい出て来る。映画を見たい人、見る人、見る力をどう生み育てるか、その方が百万倍 重要だ。
SNS、ネット配信が広がる中、「映画の観せ方を考える時期に来ている」と語る映画館関係者の問題意識、興行界の危機意識は切実だ。ミニシアターの客層・会員の高齢化、老衰‥。"観客"という言葉のそぐわなさ、再検討‥。映画にはまる十代二十代の若い世代をどう作るか。
映画にどっぷり浸った経験のある人がどんどん亡くなり、減っている
昔の映画のことを知っている人士が、映画の特質=映画の「品」と「質」をうまく伝えて行くことが出来れば何がしかの刺激・ヒントになるのではないか。何より「バトンを繋ぐこと」が出来れば有り難い。
よく作られた映画は「練り製品」であり「缶詰」である。古びることなく後代の人も作られた時そのままに賞翫できる。それが映画の強味だ。
「何かを作り残すってのは凄いこと」であり、「その何かを伝えて行くってことも凄いこと」なのだ。
映画の消費者ではなく、映画の堪能耽溺者を数多く作り出し育てるためには、品と質の備わったこれまでの良品・栄養のある品をたくさん摂取して
見る力を養うしかないと強く思う。
何?そんなの映画中毒者(ジャンキー)の妄想・暴走・物騒ですって。
滅相もない。管理人は、至って真剣・本気モードだ。だって、
時代に動かされ、動かすのは、いつだって多数無数の"観客"なのだから。
現存の映画評論家・コメンテーター・ライター諸氏、映画研究学徒は全員"先行する映画観客"として、新世代"観客"の育成・涵養に努めるべし!
一から、というより、零からスタートせよ。