2ペンスの希望

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ヌーヴェルヴァーグとシュルレアリスム

フランスに生まれたヌーヴェルヴァーグシュルレアリスムは、ともに、一時代の手法・技法、一時的な流行・運動、一過性の流派・ファッションスタイルなどではなく、ひとつのイズム・主義・主張、生き方・考え方・作り方の構え、一貫した姿勢・精神のことなのだと思う。

終わっているどころか今なお連綿と続き、ふつふつとくすぶり続けている永久革命的永続的な何か。トリュフォーがとうに去り、ロメールが消え、ゴダールが亡くなっても、終わらない。ブルトンゴダールだけが偉いんじゃない。有象無象もひっくるめたムーブメントで時代と歴史を丸ごとひっくり返したその営為は、個人を超えて拡がり、世界に蔓延 はびこっている。答えは出ていない。

新しい波というより、永劫なる普遍。現実を超えるのではなく、強度な現実そのもの。

決して一つじゃない。無数・永遠なるもの。目の前に無限級数的に拡がっている。