伊野孝行×南伸坊の本『いい絵だな』【2022.10.10. 集英社インターナショナル 刊】を読んだ。
かたや 1971年生まれ 長沢節のセツ・モードセミナー出身 こなた 1947年生まれ、美学校赤瀬川原平に学ぶ。齢の差24のWeb連載対談集だ。師匠たちとは時代も社会も異なる。サブカル情報は達者だがハッキリ言って小粒、ご当人たちにその気はないのは分かるが、少々自慢げ、蘊蓄が鼻につく。
それでも、へー知らなかったという発見が二つばかり有った。
その一:
アルベール・マルケ(1875ー1947)の絵。お二人の「推し」だ。
本のカバー絵もマルケ《ラ・グレット》1914 ⇑
ネットでググるといっぱい出てくる。三つだけ挙げる。
どれもこれも惹きつけられて飽きない。「駄作なし」に同感だ。
「書き込みすぎない」「テキトーな人影」「隙間」それでいて生々しくリアル。
つげ義春の『夜が掴む』1976年や『外のふくらみ』1979年 を思い出した。