2ペンスの希望

映画言論活動中です

これも あれも たぶん きっと ‥‥ 実は映画 実の映画

へぇ~ 知らなかった。

だって、そもそもタイトルからして『皆殺し映画通信 死んで貰います』なんだから、駄目映画殺しの映画介錯人として活動してきたと思って読んできた柳下毅一郎さんのシリーズ本だったけれど、それは結果であって、目的ではない」そうだ。

まず何よりも映画を「見る」こと。宣伝文句にも他人の評にも影響されることなく、虚心坦懐に映画と向き合う、それがやりたかったことである。

できるのは、目の前のスクリーンに投影されたものをただ見ることだけだ。

う~、これってもしかしたら‥柳下先生は「裏ハスミン」 ⁉

「表層批評宣言」の対極「深層(真相?)批評宣言」(注:「周辺情報やいきさつ背景・どうでもいいトリビア・蘊蓄知識を語ってお茶を濁す」町山先生ほど底浅く無邪気ではない。「見る」ことに徹底する姿勢=芸風やこじれた意地悪趣味は蓮實先生に同じだが、も少し入り組んで、別路線を行く芸達者だとお見受けする。ん?さっぱりわからん ですって。一言でいえば、蓮實先生や柳下先生には根っからの映画好き・映画愛を感じるが、町山先生にとっては、映画はone of them あまた大勢の中のひとつ。つまり 映画愛は希薄ってこと。

何度「これが映画なのか?」と自問したかわからないし、「映画とはなんなのか?」という問いへの答えはさらに混迷するばかりだ【Vol.10 冒頭の文「皆殺し映画を追いかけて」より抜粋】

映画を見ていくとそのうちに何がおもしろいのか、というのがわからなくなってくるところがある。別にプロがうまい演技を見せたからって感動するわけでもない。逆に初めて映画に出る人が、見たこともないような振る舞いをしてくれることが面白かったりすることもある。【まち映画制作事務所代表 藤崎誠監督 との対談「まち映画放談」より抜粋】

そして、とどめのワンフレーズ

すべてが許され、すべてが映画なのである【同じく Vol.10 冒頭の文「皆殺し映画を追いかけて」より】

これも映画、あれも映画、たぶん映画、きっと映画‥

おお 麗しの ❝ 汎映画主義!

何でもありの 内実 勝負(注:あくまで「内実」であって「内容=テーマ・題材」なんかじゃないんだよ。お間違いなきように。)

アレも映画、実は映画、勝負のポイント=キモは、実の映画かどうかってこと。

ん?ますますわからん って。まぁ仕方ないですな、昭和のロートルの耳には今松坂慶子が歌う昭和歌謡ヒット曲がルフランして ♬ 鳴りやまない ♪。

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