2ペンスの希望

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〝新しい〟映画を見た

久しぶりに地元で公開初日の映画を見てきた。船橋淳監督作『過去負う者』

チラシを三つ挙げる。多分 古いものから順

予告編は五つ。

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www.youtube.com残念ながら、どの予告編も物足りない。

テーマ訴求優先で、〝新しい〟映画としての魅力は語りえていない。本編のつくりはもっとチェンジングでチャレンジングだ。チラシには「ドキュメンタリー×ドラマ」の手法とあったが、管理人は「ドキュメンタリーではとてもこうはいかない所まで踏み込んだ〝新しい〟劇映画への進駐作」だと見た。

予定調和のハッピイエンドでも、曖昧無責任な放り出しバッドエンドでもない。ザラリとした苦みが残り後味は穏やかではないが、今作り手として持ちうる覚悟と責任が率直に伝わってきて爽やか。ディスカッション・ドラマ仕立てゆえ、セリフはゴツゴツ生硬だが、それなりに伝わり、刺さる。技能賞は無理だが、敢闘賞候補。

それにしても初日 週末の繁華街の夕刻 船橋監督挨拶に泉房穂明石市長のトークもありなのに、66席という大きくない劇場で入りは半分強だった。しかも 一日一回一週間限定上映というのもチト寂しい。著名ドキュメンタリー映画監督の劇映画第一作よりずっと良質だとおもうんだけどなぁ。