2ペンスの希望

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知能より知識!

大阪の中高一貫校の国語の先生と話した。最近の教育では「生きる力をはぐくむ」と称して、知識より知能を重視する傾向が強まっているのだそうだ。今の時代、情報にアクセスする方法、検索法さえ教えておけばなんとかなる、それよりコミュニケーション力、ディベート力の方が大切 ということらしい。これは如何なものか、と彼は嘆いた。
知識を持たないまま、コミュニケーション力・ディベートに長けた子が出てきたらどうするのか。フランス革命の歴史も事実も知らずに、民主主義とは‥‥と熱弁をふるうガキが出てきても何だかなぁ
ゾッとする話だ。ゾッとしない話でもある。教育の現場でも、知識を蓄える、体を使って知識を自分の身に詰め込んでいくことの大切さが失われていく。知識が乏しいと感性が狭まり、生活は痩せていく。保守反動と云われようと、丸暗記・素読の時代が懐かしい。