2ペンスの希望

映画言論活動中です

新しい土

OSが変わりながら、旧態依然とした日本の映画状況の中で、新しい地平を見据えたくて、東京に行くなとか、地域主義とか、群雄割拠とか、書いてきたが、、昔の歌を歌うのではなく、「新しい土」を掘り起こすことから始めた方が宜しかろう、ということである。
トップ・てっぺんを目指して覇権争いに興じる暇があったら、自らの土を作り、種を蒔き、水や肥やしを絶やさず、精魂傾けて育て上げることだろう。火傷も擦り傷も負う。大怪我もあろう。事故や騙しにも遭おう。失うものも得るものも気付くことも学ぶこともある筈だ。
評価は他人が下すものだ。結果は後からついてくる。
戦国時代の群雄割拠や江戸時代の藩体制になぞらえたりしてきたが、ゴールが世界制覇・中央集権型のヒエラルキーの構築にあるのでないことはご理解戴けよう。
国史には疎いのでいい加減に書くのだが、春秋戦国時代に「諸子百家」が登場したように、或いは、近現代史の「百花斉放・百家争鳴」になれば‥と願う。もっとも歴史的には悲惨な顛末の例もある故、理想主義的に事が運ぶとは到底思えないが‥。座布団にしがみつく守旧派は何時だって足を引っ張ることしか考えないだろうし。
泥濘に足を取られながらの前進、暗中模索を厭わず行くしかない。
うしろを振り返りながら、前をむくことだ。