2ペンスの希望

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大人と大人

日本の映画はいつ頃からか「子供が作って子供が見るもの」になってしまったようだ。狙われる財布 メインターゲットは、年端のいかない子供たちか十代、せいぜい二十代どまりといったところか。まともに成長した大人は、新作外国映画か旧作日本映画は見ても、邦画の封切りロードショーには足を運ばなくなっている。「封切り」「ロードショー」という言葉だって若い世代には説明が必要だろう。

イヤそんなことはないよ、人気アイドル・テレビタレントさんの新作映画はそれなりにヒットしてるし観客動員もあるよ。そう言われるかもしれない。否定はしない。大人のふりした子供の慰安・消耗品。オトナ様向けお子様ランチ。

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否定はしないがとても肯定 容認は出来ない。いくら頑迷固陋 狷介孤高といわれようとゴメンだ。

 その昔、遊園地は子供連れで愉しむものだった。今は若者や大の大人が連れ立って出掛けるところになっている。大人の幼児化・幼稚化。これも否定はしないが応諾 受容は出来ない。却下。

これまで当ブログで何度か書いてきたが、空族の富田克也と相澤虎之助の持論「遊園地のアトラクションのような経験をさせてくれる映画はたくさんあるけれど、本当の旅をするような映画がない。旅に連れ出してくれるような映画を作りたい」にはいたく共感する。

「大人が作って大人が見る」新しい日本映画が見たい。