4K、8K、‥映像の高画質化が止まらない。もっとも、画素数だけでなく画面サイズとの兼ね合いもあれば個人差もあるので一概にはいえないようだが、人間の目が認識できる画面の細かさには限界があるとも言われている。
お構いなしに技術は進む。より細かく、より美しく、よりリアルに、居ながらに現実以上の臨場感を! 家電売り場にはそんな売り文句が並ぶ。
分解能を超えたオーバースペック。何故とどまらないのだろう。
どこで読んだのかは忘れたが、4K、8K‥の開発は、人間様のためではなく、防犯カメラ・監視カメラのためだということだ。高細密度画像は拡大しても画像が鮮明でぼやけない。人物特定や視認性が益するというわけだ。
そういえば昔、仕事場で何人もの先輩キャメラマンから「35㎜アイモや16㎜フィルモや16㎜アリフレックスなどのムーヴィキャメラが軽便軽量かつ堅牢堅固に作られているのは、戦場で使いやすくするため。あらゆる科学技術は軍事開発に由来する」と聞いた話を思い出した。